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お知らせ

2016/01/29お知らせ

Whittier College 学長のSharon D. Herzberger氏が来日、
2016年1月14日、東京アメリカンクラブで同窓会ならびに
レセプションパーティを開きました

アメリカ・カリフォルニア州にあるWhittier Collegeの第14代学長であるSharon Herzberger氏が来日しました。ロサンゼルスの景色が一望できる丘に建つWhittier Collegeは、1887年、クエーカーが設立した歴史ある大学で、卒業が目的ではなく一生学び続けることが重要であると説いているのが特徴です。大学と大里研究所の関係は、林が大学の理事を務めており、また長女の大里真幸子氏が2013年に卒業。今回、学長の来日を機に、同窓生、友人の方々に集まっていただきました。

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Whitter Collegeとロサンゼルスを眺める

学長は同日の朝、軽井沢の大里研究所ゲストハウスにて"オペラの専門誌"「ACT4」の取材を受けました。この模様は、3月発売号に掲載予定です。


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軽井沢での取材の様子

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取材後、FPPの研究についての
ディスカッション

その晩、東京アメリカンクラブにて行われたコンサートは、ピアニストの徳江陽子氏の素敵な演奏で幕が開きました。徳江氏は多くのチャリティ・イベントに関わっており、大里研究所が併設する世界エイズ研究予防財団が主催のコンサートを2001年にスタートし、5度のチャリティーコンサートを開いていただきました。

素晴らしいピアノコンサートの後、レセプションパーティが理事長林の開会スピーチから始まりました。「戦後間もない頃から続く昭和時代を代表する日本の学生は、2週間という船旅であるにも関わらず、学問を通して日本を復興・進展させたいという強い思いで渡航し、欧米先進国から当時の先端的知識を吸収し、日本の高い学問的あるいは経済的立場を築いてきました。しかし、今はたかが10時間のフライトであるにも関わらず、そのようなハングリー精神で留学して国際感覚を養い、更なる日本の発展に寄与すべきと考える学生が少なくなってきているように思います。日本の若者はもっと外に出て、国際色豊かな人材として活躍していかねばなりません。そこで今回、学長の来日をきっかけに、Whittier College卒業生をお招きして、留学経験の必要性を周りの若者に呼びかけて欲しいという思いで、同窓会ならびにこの会を開きました。」と思いを語りました。

続いて、元駐米大使の柳井様が挨拶された後、学長のプレゼンテーションがありました。
学長が学生の研究施設の充実のために計画し寄付を募ったScience & Learning Center は、その資金も集まり現在建設中で、今年の9月には完成予定とのことです。10年以上も学長を務める彼女は、繊細かつ大胆な指導を行なってきており、その集大成として、今回のScience & Learning Center建造に着手しました。学長はこのプレゼンテーションで、学生への期待と今後の展望についてお話しされました。

料理やドリンクを楽しみながらの歓談の後、岐阜の縁でゲストとして参加した、岐阜県出身の外交官である杉原千畝さんの長男夫人美智さんと孫のまどかさんによる「杉原千畝:命のビザ」のユネスコ世界記憶遺産登録へ向けた活動についてのスピーチがありました。

パーティの最後には、参加された卒業生が自己紹介と共にWhittier Collegeでの学生時代の有意義な時間を思い出しながら話をされました。ピアノコンサートから始まったパーティは終始和やかな雰囲気で行なわれました。

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ピアニスト徳江陽子氏による演奏
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理事長林の開会の言葉
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元駐米大使柳井様のスピーチ
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Sharon学長のスピーチと
プレゼンテーション
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歓談の様子
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杉原美智さん・まどかさんによる
杉原千畝:命のビザ」活動の
スピーチと本の紹介
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卒業生の皆様と記念写真