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2020/02/04メディア掲載情報

Medical Science Digest(MSD)に
FPP(パパイヤ発酵食品)に関する研究記事が掲載されました

ニューサイエンス社が発行する、臨床医のための月刊誌「Medical Science Digest(MSD)」Vol.45 No.7 2019に、大里研究所 副所長 奥田 祥子・研究員 大里 真幸子が執筆した研究記事、「FPP(パパイヤ発酵食品)によるメラノーマの増殖抑制効果-メディカルフードとしてのFPPの可能性-」が掲載されました。

本記事は、2019年1月、イタリアの国立の研究機関である「Istituto Superiore di Sanità」のFais 教授のグループにより発表された、FPPのマウスにおける悪性黒色腫(メラノーマ)の増殖制御に関する研究論文をもとに、FPPのメディカルフードとしての可能性について言及しています。

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掲載された記事の要約は以下の通りです:

FPPは、アルツハイマー型認知症患者における酸化ストレスの抑制効果をはじめ、数多くの臨床研究結果から優れた抗酸化作用で知られる一方、II型糖尿病患者に対するFPPの安全性や呼吸バーストの改善による免疫活性、創傷治癒等の効果が明らかになっています。

これらの研究結果が認められ日本の特許庁より『ATP産生促進剤及びミトコンドリア活性促進剤並びに免疫賦活剤』として2018年9月に特許登録され、医療への応用が期待されています。

Fais教授らの研究では、メラノーマ細胞(B16 F10細胞)を接種したC57 /BLマウスを用い、様々な条件下でFPPの経口投与によるメラノーマの増殖抑制効果を検討しました。

これに関連して、マウスの血液中の総ROSレベル、生体内の抗酸化物質であるグルタチオン(GSH)およびスーパーオキシドディスムターゼ-l(SOD-1 )のレベルを測定しました。

その結果、FPPの摂取量や、摂取開始からメラノーマ細胞を皮下注射するまでの日数等の条件を変えた場合でも、FPPを毎日摂取することにより、有意な腫瘍の増殖抑制効果が確認されました。試験開始から終了まで、1日に200 mg/kgのFPPを経口摂取させたマウスにFPP摂取開始から3日後にメラノーマ細胞を皮下注射した場合では、FPPを摂取していない対照マウスに比べ腫瘍サイズが約6分の1であり、FPPの抗腫瘍効果は、血中の総ROSレベルの減少、GSHおよびSOD-1 のレベルの増加と一致しました。

FPPを摂取したマウスではいずれも転移が起こらず、試験終了時において、FPPを摂取していないマウスよりも有意な腫瘍サイズの縮小を認めただけでなく、色の比較においても差は明らかでした。

本研究の結果は、FPPが生体の防御システムを正常化(活性化)することで、その結果腫瘍増殖の予防および抑制の両方に寄与し得るメディカルフードとしての可能性を示唆するものです。

FPPの抗がん作用が更に解明され、現在のがん治療とメデイカルフードとしてのFPPを組み合わせることで、より良い治療効果が得られることを期待しています。

Fais教授のグループが発表した論文タイトル

Oral Administration of FPP Controls the Growth of a Murine Melanoma through the In Vivo Induction of a Natural Antioxidant Response

FPP(パパイヤ発酵食品)の経口投与によるin vivoでの自然抗酸化応答誘導を介したマウスにおける悪性黒色腫(メラノーマ)の増殖制御

Cancers 掲載

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また、今回掲載の記事は北隆舘により発行されている月刊総合医学雑誌「Precision Medicine 2020年1月号-プレシジョンメディシンを迎える皮膚科領域-」にも掲載されました。

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