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研究論文・研究成果

2016/04/01学術発表関連研究論文・研究成果

臨床研究による皮膚の老化防御に対するFPPの論文が
発表されました

臨床研究による皮膚の老化防御に対するFPPの論文が発表されました。

論文タイトル

Effect of a quality-controlled fermented nutraceutical on skin
aging markers: An antioxidant-control, double-blind study

EXPERIMENTAL AND THERAPEUTIC MEDICINE. 掲載

品質管理された発酵栄養補助食品の皮膚老化マーカーへの効果:
抗酸化物質を比較対照(コントロール)とした二重盲検試験

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掲載された論文の要約は以下の通りです:

本研究の目的は、パパイヤ発酵食品(FPP)および抗酸化物質の混合物(トランスレスベラトロール10mg、セレニウム60μg、ビタミンE 10mg、ビタミンC 50mgの混合物)が皮膚の抗老化作用を促進し、皮膚の抗酸化能及び主要な皮膚の遺伝子発現を改善できるかどうかを検証することである。
皮膚に老化の兆候を示す健康で喫煙をしない45-65歳の男女60名の被験者をランダムに2つの対応群に分け、それぞれのグループは、FPP、もしくは抗酸化物質の混合物を、1日に4.5gを2回にわけて90日間二重盲検法にて舌下で摂取した。
(顔の)皮膚表面、しみ、むら、皮膚の湿潤、弾力性、(前腕外側サンプルの)レドックス・バランス、NO濃度、主要な遺伝子の発現レベルを、パラメーターとして調べた。
ベースライン(0日)および、抗酸化物質を摂取したコントロール群の数値と比較して、FPP摂取群は、皮膚のむら、湿潤、弾力性の有意な改善を示した。どちらのグループもMDAとSODの皮膚濃度が改善されたが、FPPを与えたグループでのみ、最も高いSODの値、アクアポリン-3の有意な上方修正、老化促進/発がん性の可能性があるシクロフィリンAとCD147遺伝子の下方修正が示された。プロゲリンには、どちらも影響を与えなかった。
結論として、他の一般的な抗酸化物質の経口摂取がそれほど重要ではない役割しか果たさない一方、FPPの経口摂取では、他の組織の試験で示されたように皮膚においても一貫した生物学的改善および遺伝子制御の改善が示されたことがこれらの結果により示唆された。