研究論文

高齢者におけるFPP摂取の安全性の検証 -プラセボ対照臨床試験の短報-

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Effects of Fermented Papaya Preparation (FPP) on Safety Outcomes in Older Adults - A Short Report of a Placebo-Controlled Clinical Trial

J Frailty Aging. 7(2):142-146,2018

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FPP(パパイヤ発酵食品)は、前臨床および臨床の老化研究において抗酸化および抗炎症効果が示されている。しかしながら、FPPの安全性を十分に評価するためには、身体機能が低下し始めている中等度の概ね健康な高齢者における臨床試験が必要である。

本研究は、ランダム化クロスオーバー試験で、30名の中等度の身体機能を有する高齢者(70~100歳)を対象とした。被験者は(4週間のウォッシュアウト期間をはさみ)、1日9gのFPP、あるいはプラセボを、それぞれ8週間ずつ摂取し、静脈血を採取して血液検査、代謝および炎症性バイオマーカーの評価を行った。被験者には、試験期間中はいかなる有害事象でも報告すること、試験終了後の身体測定および代謝の測定を完了させることを求めた。

安全性に関して、FPP摂取において血中成分に有害な変化はなく、有害事象もプラセボ摂取と同様にほとんどないとの結果が得られた(p> 0.05)。いずれの条件においても重大な副作用はなかった。 29名(平均年齢78.2±5.3歳)の被験者が、定められた摂取法を94%順守し試験を完了した。

FPP摂取において身体測定および代謝に有意な影響はなかった。さらに、炎症マーカーに対する影響もみられなかった。この試験は、70歳以上の高齢者においてFPP摂取は安全であり、更なる臨床試験の実施が可能であることを示している。

これらの知見とFPPのこれまでの試験で実証されたポジティブな効果に基づき、今後、健康状態の悪い高齢者および、遺伝的背景が原因で不十分な抗酸化保護を有する高齢者におけるFPPの効果を試験すべきであると考える。

表1:血液検査の結果

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表2:身体測定と代謝の結果

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