研究論文

加齢に対する栄養学的対策 ヒートショック蛋白とインターロイキン-6多型に関連する炎症因子を対象として

Nutraceutical Strategy in Aging Targeting Heat Shock Protein and Inflammatory Profile through Understanding Interleukin-6 Polymorphism

Ann N .Y. Acad Sci. 1119:196-202, 2007

フルペーパーのダウンロードはこちら

加齢が進行すると、血漿/血清においても、サイトカインや急性相蛋白質のような炎症伝達物質のレベルが2~4倍増加することが知られている。本研究 では、我々は健康な高齢者における炎症性物質と遺伝子多型、そして機能性サプリメントの影響を評価した。40人の健康な高齢者を、一般的な健康診断によっ てグループ差の無い2つのグループに分け、一方のグループにはパパイヤ発酵食品を9g/日、経口で摂取させ、もう一方には同量のプラシーボを摂取させた。

試 験はクロスオーバーで3ヶ月間の摂取期間にて行い、6週間のウォッシュアウト期間を摂取期間の間に設けた。10人の健康な若年者の数値をコントロールとし て使用した。血液のレドックスレベルの測定、炎症性サイトカイン、高感度CRP(C反応性蛋白質)、血清70 kDaヒートショック蛋白(Hsp70)濃度と共にインターロイキン-6(IL-6) プロモーター‐174 G/C の遺伝子の多型の検出を行った。ツモールネクロシスファクターα(TNFα)とIL-6は、高齢者で高い値が示された(P<0.05 対若年者コントロール)。 -174G/Cを持たないグループにおいては、Hsp70の濃度は炎症マーカーと逆相関を示した(r = 0.62, P<0.05)。機能性食品の介入は、Hsp70の上昇(P<0.05)と共に、炎症因子を正常化させた(P<0.05)。これらよ り、健康な高齢者、特に-174G/Cを持っていない場合において、Hsp70の誘導を下げるような炎症性物質をもっていることが示唆された。機能性食品 の介入は、そのような兆候の調節の手助けができると考えられた。

高齢者に対するFPP摂取のIL-6, TNF-α, Hsp70に対する影響
img_clinicaldata1.gif

C:若年者コントロール / A:高齢者コントロール / A+FPP:FPPを摂取した高齢者
*P<0.05 対若年者コントロール **P<0.05 対高齢者コントロール

関連論文一覧

年号

論文名