研究論文

鉄不足の若い女性における鉄分補給により引き起こされる胃腸のレドックス・アンバランスについての発酵栄養補助食品の保護効果

IRON SUPPLEMENTATION IN YOUNG IRON-DEFICIENT FEMALES CAUSES GASTROINTESTINAL REDOX IMBALANCE: PROTECTIVE EFFECT OF A FERMENTED NUTRACEUTICAL

J Biol Regul Homeost Agents. 28(1):53-63,2014

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本研究の目的は、パパイヤ発酵食品(FPP、 大里研究所、岐阜、日本) と鉄剤の併用摂取が 鉄貯蔵の低い女性において、全身的に、あるいは消化器官レベルでも、脂質過酸化反応に好影響を与えうるかを評価することである。同時に治療コンプライアンスの確認および鉄の吸収について評価を行った。
被験者は、52人の妊娠していない、妊娠可能な、非喫煙者で、鉄分不足の健康な女性である。
グループAの女性は、鉄剤(鉄分100 mg/日;硫酸(第一)鉄として)を12週間摂取した。グループBの女性は、鉄剤と1日6gのFPPを併せて摂取した。
全ての被験者について詳しい生活習慣についてのアンケートを実施した。 
血漿中の鉄分、フェリチン、トランスフェリン受容体(TfR)、マロンジアルデヒド(MDA)を測定した。 スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)およびグルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)の測定に赤血球溶血を使用した。
便中の酸化ストレスの分析および総鉄濃度及び遊離鉄濃度も測定した。
FPPを摂取した被験者は有意に胃腸の不快感が低下し(p<0.05)、鉄分摂取により引き起こされるMDAの上昇は抑えられ(p<0.001)、SOD や GPxの減少も抑えられた(p<0.01)。
加えて、この栄養補助食品(FPP)との併用摂取により腸の酸化損傷が有意に減少し、便中の総鉄及び遊離鉄量が低下した(p<0.05 vs グループA)。
総じて、グループBは、トランスフェリン受容体(TfR)/フェリチンの比が改善された(p<0.05 vs グループA)。
女性の鉄欠乏の有病率を考えれば、鉄分補給の処方は適切であるが、FPPの併用で得た我々のデータが示すように、慎重な臨床評価を行いながら、レドックスバランスを守る為に栄養補助食品を併用することは考慮に値するであろう。

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