研究論文

肝硬変患者における酸化的損傷に対するビタミンEとパパイヤ発酵食品(FPP) の影響

Oxidative-inflammatory damage in cirrhosis :
Effect of vitamin E and a fermented papaya preparation

Journal of Gastroenterology and Hepatology. 22(5):697-703,2007

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DNAの酸化的損傷はC型肝炎の初期症状を引き起こし、発癌の可能性を高める。この研究の目的はC型由来の肝硬変に対する新しい抗酸化剤/免疫調整剤をテストすることである。

ト ランスアミラーゼ値が2倍以下(ALT<80 IU/l)のHCV由来肝硬変の患者50人を、ビタミン摂取が偏らないように、無作為に2つのグループに分けた。各グループは食事摂取、栄養状態および血 中鉄濃度を評価し、6か月間、就寝前にパパイヤ発酵食品(FPP、Immun'-AgeR、大里研究所、岐阜(日本))を9g/日、またはアルファトコ フェロール900IU/日を摂取し、酸化還元反応の指標としてGSH、GSH-Px、GSSG、マロンジアルデヒド、血しょうαトコフェロール、循環白血 球DNAの8-OHdGと血清中のサイトカインの濃度を毎月測定した。健康な10人の指標をコントロールとして採用した。

肝硬変の患者 は、酸化還元反応のバランスが著しく悪化している(抗酸化のマーカーは低く、酸化ストレスのマーカーは高い)(p<0.005対コントロール)。ビ タミンEとFPPの摂取群両方において、試験期間全体を通してトランスアミラーゼ値には影響はなかった。しかしながら、ビタミンE摂取は、ビタミンE不足 の患者においてのみALTを回復させた。ビタミンEとFPPの両方の摂取群において酸化還元反応のステータスの改良が見られたが、FPPを摂取したグルー プの方が著しく8-OHdGが減少し、サイトカイン・バランスの改良がビタミンE摂取群(p<0.05)でよりも著しくよかった。これらのデータは C型肝炎患者にとってFPPが抗酸化剤/免疫調整剤として有用な役割を果たすことを示唆する。

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