【臨床研究】FILE : 2006
健康な老人のDNA損傷とGSTM1に関するレドックスステイタスへのパパイヤ発酵食品の影響
FRANCESO MAROTTA(a,e,) MARK WEKSLER(b,) YASUHIRO NAITO(c,) CHISATO YOSHIDA(e,) MAYUMI YOSHIOKA(c,) AND PAOLO MARANDOLA(d)
本研究では、過去に主だった病歴の無い54人の高齢者を無作為に2つのグループに分けた。Aグループはパパイヤ発酵食品FPPを、Bグループはプラセボを経口摂取した。
試験は、3カ月の摂取期間と6週間のウォッシュアウト期間よるクロスオーバー法で実行した。 血液サンプルは、試験前と試験中1ヶ月ごとに採取し、一般的なパラメータの他、レドックスの状態、循環白血球中のDNAの8-OHdGを測定した。 また、GSTM1のポリモフィズム分析を行った。 グルタチオン-SトランスフェラーゼM1(GSTM1)遺伝子型は、遺伝子を持たない人(-)の割合がAグループで40%、Bグループで46%であった。 GSTM1(-)の喫煙家は、プラズマDNA付加物と白血球の8-OHdGの値がGSTM1(+)の喫煙者に比べて顕著に高かった(P <0.01)。毎日の喫煙とDNA付加物との間には弱い相関が見られ(r: 0.61、P<0.05)、そしてGSTM1(-)の人に限った結果ではあったが、抗酸化物質によって濃度依存的にDNA付加物の量が制御された(P < 0.01)。
パパイヤ発酵食品(FPP)を摂取したグループは、GSTM1(-)のグループで有意な抗酸化状態の活性化を示し(P < 0.01 vs. A)、またプラズマDNA付加物はGSTM1遺伝子型に関係なく改善された。GSTM1(-)のグループに限ってのことであるが、白血球中8-OHdG量が改善された。これらの予備的なデータによりFPPが、抗酸化能が弱っている高齢者においても、酸化防止に有用な栄養機能をもっていることが示され、過去の介入試験の矛盾した結果についても説明できる手助けになった。

(a)HepatoGastroenterology Univ., S. Giuseppe Hospital, Milano, Italy (b)Geriatrics Department, Cornell University Medical Center, New York, USA (c)Immunology Research Institute and Clinic, Nagoya, Japan (d)GAIA, Age-Management Foundation, Pavia, Italy (e)ORI Bioscience Laboratory, Gifu, Japan
Ann.N.Y. Acad. Sci. 1067: 400-407 (2006)掲載
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