【臨床研究】FILE : 2007
肝硬変患者における酸化的損傷に対するビタミンEとパパイヤ発酵食品の影響
Marotta Francesco, Hepato-Gastroenterology Dept.., S.Giuseppe Hospital, Milan, Italy
DNAの酸化的損傷はC型肝炎の初期症状を引き起こし、発癌の可能性を高める。この研究の目的はC型由来の肝硬変に対する新しい抗酸化剤/免疫調整剤をテストすることである。
トランスアミラーゼ値が2倍以下(ALT<80 IU/l)のHCV由来肝硬変の患者50人を、ビタミン摂取が偏らないように、無作為に2つのグループに分けた。各グループは食事摂取、栄養状態および血中鉄濃度を評価し、6か月間、就寝前にパパイヤ発酵食品(FPP、Immun'-Âge®、大里研究所、岐阜(日本))を9g/日、またはアルファトコフェロール900IU/日を摂取し、酸化還元反応の指標としてGSH、GSH-Px、GSSG、マロンジアルデヒド、血しょうαトコフェロール、循環白血球DNAの8-OHdGと血清中のサイトカインの濃度を毎月測定した。健康な10人の指標をコントロールとして採用した。
肝硬変の患者は、酸化還元反応のバランスが著しく悪化している(抗酸化のマーカーは低く、酸化ストレスのマーカーは高い)(p<0.005対コントロール)。ビタミンEとFPPの摂取群両方において、試験期間全体を通してトランスアミラーゼ値には影響はなかった。しかしながら、ビタミンE摂取は、ビタミンE不足の患者においてのみALTを回復させた。ビタミンEとFPPの両方の摂取群において酸化還元反応のステータスの改良が見られたが、FPPを摂取したグループの方が著しく8-OHdGが減少し、サイトカイン・バランスの改良がビタミンE摂取群(p<0.05)でよりも著しくよかった。これらのデータはC型肝炎患者にとってFPPが抗酸化剤/免疫調整剤として有用な役割を果たすことを示唆する。
Journal of Gastroenterology and Hepatology22: 697-703 (2007)掲載
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