n_20150724_研究所の紹介

大里研究所について

大里研究所(Osato Research Institute、略称ORI)は、"Healthy Aging" -健康に年を重ねること-をテーマに高齢化社会における予防医学による医療費削減への貢献を目指し、アメリカやヨーロッパなど世界の様々な大学や研究機関と共同でFPPの研究を行っています。2005年には高齢化社会における医療費削減を目的に、スイスにて"(財)大里研究所"を設立しました。
ここでは、理事長をはじめとしたごあいさつ、FPPの研究者や施設概要などをご紹介します。

大里研究所理事長林 幸泰

世界一の高齢化社会を迎える日本では、2015年、65歳以上の人口は4人に1人となりました。平均寿命も、女性86.61歳、男性80.21歳と世界トップレベルなり、世界に誇れる長寿国となったのです。しかしその反面、医療費は年間国家予算の約半分に匹敵する40兆円に達し、毎年増加しています。少子高齢化は避けられない現実であり、増加する医療費の削減はなんとしても成し遂げなければなりません。
今までの医療では、病気になってからの治療のために薬が開発されてきました。薬とは、病気の診断がなされ、法律のもとで処方され、短期間でその効果が確認できるものです。一方、予防薬は病人に処方するものではないので、一般的に効果の確認が難しいとされています。しかし、医療費を大胆に削減するためには、病気にならないための予防薬の開発こそが必要です。病気を未然に防ぐことで、働ける高齢者人口を増やすことができます。諸先輩方に定年制の延長で70歳まで健康で働いていただき、知識・技術・技を若者に伝承してもらってこそ、日本が今後も先進国のメンバーとして世界に高齢化社会の近未来の姿を示すことができるのではないでしょうか。

私の考える一番の予防薬は教育です。
感染症のひとつであるAIDSは、教育・知識により予防できます。現在一人のHIV感染者の治療に、年間200万円の医療費が必要です。医学の進歩により、HIVに感染しても薬を毎日服用すれば、治癒はできませんが長生きできるようになりました。岐阜県を例にとりますと、毎年約10名のHIV感染が報告されています。10名が20年間薬による治療を受けると、これから必要となる医療費は岐阜県だけで4億円(10名×200万円×20年)にもなるのです。4億、8億、・・・毎年10名の若者がHIVに感染するのを防げれば、そのお金が高齢化社会のためのインフラに投資できます。私たちは、HIV の発見により2008年にノーベル医学生理学賞を受賞したモンタニエ博士と、1998年に世界エイズ研究予防財団日本事務所を設立し、小中学校での教育を通してエイズ予防活動を行っています。しかし、AIDS教育はほんの一例で、教育による予防できる感染症、慢性疾患はまだ多くあり、その費用対効果は絶大です。

2番目の予防薬は、先人が体に良いと伝えてきた食品です。
薬は病気になった人に処方されるものです。しかし、食の恩恵はすべての方が享受することができ、上手に食べることで予防薬となります。大里研究所は、日本が世界トップレベルの平均寿命を誇っているのは日本古来の発酵食品に理由があると考え、数々の薬効のあるパパイヤと日本古来の発酵技術とを組み合わせてできたFPPを予防薬の候補と考え、臨床研究を進め、高齢化社会における医療費削減を目指しています。

65歳以上の高齢者のうち認知症を発症している人は、2012年には462万人、およそ7人に1人でしたが、2025年には700万人となり、5人に1人が認知症になると推計されています。認知症の薬は未だ開発されておらず、医療費のほとんどが患者さんをケアする人件費で占められ、このままでは天文学的な医療費になってしまいます。
大里研究所は、FPPがアルツハイマー、パーキンソン患者の病状の進行を抑えることができるかどうかを検証するために臨床研究を行い、非常に明るい結果を得ています。また、認知症発症と慢性疾患である糖尿病との関連が示唆されている中、FPPの糖尿病に対する効果の臨床研究も進行中で、こちらも良い結果が得られています。これらの研究結果をもとに、近い将来、認知症予防に関する研究を進め、明るい日本の社会に貢献できればと思っています。
皆さまのご支援、よろしくお願いします。

林 幸泰
ウィティア大学 理事
オハイオ州立大学 学長会メンバー
財団法人世界エイズ研究予防財団理事兼
日本事務所代表

大里研究所シニアディレクターProf. Eliezer A. Rachmilewitz, MD (エリゼール・ラハメルヴィッチ教授)

今回、大里研究所のSenior Directorに就任したことをとても光栄に思います。
理事長 林氏とは古くからの友人で、大里研究所の設立目的が高齢化社会における医療費削減を目指しており、私も深く共鳴したからです。

私は長年、先天性および後天性の溶血性貧血の研究に取り組んでおり、その主な病態生理学的役割を果たすのは酸化ストレスであることからFPPの研究に携わるようになりました。FPP(Fermented Papaya Preparation:パパイヤ発酵食品)はとてもユニークな食品であり、生体においてグルタチオン(GSH)のような体内の抗酸化酵素を高めると共に、酸化ストレスを調整します。
結果、現代医療との併用により、さまざまな酸化ストレス関連の病気に対して使用できると考えています。私はサラセミアの患者の治療にFPPを使用し、酸化ストレスのパラメータの改善を確認しました。(2008年発表論文「β-サラセミアマウスおよび患者の血液中の抗酸化物質としてのパパイヤ発酵食品」Amer Jら、Phytotherapy Research. 22:820-828) 今後は糖尿病、動脈硬化、神経変性疾患などの他の疾病の臨床研究へと広げていくつもりです。

エリゼール・ラハメルヴィッチ教授
ヘブライ大学卒業
ヘブライ大学ハダッシュメディカルスクール、ハダッシュ大学病院でのインターンを経てMDを取得
ヘブライ大学ハダッシュメディカルセンター教授、ハダッシュ大学教授、ハダッシュ医学機構血液学教授を経て、現在もエディス・ウォルソンメディカルセンター血液研究所長(イスラエル)、ネタニヤフ首相メディカルコンサルタントを務める

大里研究所所長Dr. Pierre Mantello, PhD, MD (ピエール・マンテロ博士)

Immun'Âge and Inflammaging(FPPと炎症性老化)

人は生まれてからすぐに、環境からさまざまな物理的、化学的、生物学的ストレスを受け、たたかい始めます。我々の身体には、これらのストレス要因とたたかうための防御システムが備わっています。この防御システムの中で、防御機能のネットワークや抗ストレス反応が働くことによって、抗老化のメカニズムに重要な役割を果しています。
大多数の人々が健康で長生きをしたいと思うのは自然なことです。健康で長生きするために、環境的ストレス要因から自分の身体を守り、寿命に影響を与える要素に修正を加えることは可能です。
では、どのように自分の身体を守ればよいのでしょうか。それは食生活、習慣、環境の改善や、個人が持つ遺伝的要素と、大いに関係があります。 予測医学と呼ばれる新しい医学では、遺伝的要素を分析することで、その人が将来どのような病気にかかりやすいかという遺伝的リスクを知って、そのリスクに対応することができます。
また予防医学の見地からは、環境的ストレス要因と深い関わりのある酸化ストレスのパラメーターを測定し、酸化ストレスの関与する食習慣などの生活習慣や生活環境を改善することで病気を未然に防ぐことができます。
我々の身体の防御システムにおいて、重要な役割を果しているのは免疫システムと抗酸化システムです。 20世紀以降、薬、ワクチン、予防薬、衛生学などの医学の進歩に伴い、平均寿命は劇的に伸びました。しかし、一方で、空気汚染(工場、車の排気ガスなど)、食品汚染(水や食品の農薬汚染など)、放射能(長距離飛行中の電磁場による宇宙線、走査線、X線、原子力.発電所の問題による放射性物質など)のストレス要因も増えています。激しいスポーツや、重労働による心理・社会的ストレスにより健康を害する人もいます。 残念なことに、我々の身体の防御システムは加齢により衰えます。前述のストレス要因が集積し身体を攻撃すると、結果として急速に老化が進みます。
このような攻撃の中でとくに直視しなければならないのが、「炎症性老化」と呼ばれる慢性の全身炎症です。 高齢化社会が進むにつれて、健康で歳を重ねるために自分の身を守る方法を見つけることが必要になってきます。
前述のように、予測医学や予防医学の見地から、我々は様々な環境的ストレス要因に対処できます。汚染への暴露を出来る限り低減し、身体によい食品を摂取することで、防御システムの衰えをサポートすることが可能です。
FPPは、我々の身体の免疫システムと抗酸化システムの両方を強化することができる食品で、健康に年を重ねるための解決方法の一つであると考えます。 大里研究所では、FPPを用いて数多くの臨床研究を行い、抗酸化作用と免疫強化作用を持つ、この発酵食品が我々の身体を守り、健康に年を重ねることを助ける可能性を証明してきました。
炎症性老化は、我々が年を取るときに払わなければならない対価であるとも言えます。なぜなら年をとると免疫システムが低下し、TNF-αやIL-6といった炎症性サイトカインが慢性的に産生されるようになるからです。これらは酸化ストレスと結びついて全身の慢性炎症を引き起こします。 100歳以上の超高齢者は、炎症性サイトカインを低レベルに維持し、全身性の炎症を抑えることができるので、健康的な長寿を享受しています。つまり、炎症性サイトカインを低レベルで維持し、酸化ストレスを低い状態に保つことが、年をとっても健康でいるための秘訣なのです。
FPPは、TNF-αやIL-6 といった炎症性サイトカインを抑制し、これらを低レベルで維持することで我々の身体を守り、「炎症性老化」と呼ばれる全身炎症とたたかい、老化の兆候に対処するための重要な役割を果すことができます。 また一方で、FPPは、SODやグルタチオン ペルオキシダーゼのような抗酸化酵素の活性を高めることができ、この特性は数多くの臨床研究で裏付けられています。
酸化ストレスは、慢性肝炎、委縮性胃炎、アルツハイマー病、パーキンソン病、動脈硬化症、癌などの多くの加齢に伴う慢性変性疾患における重要な要因です。
FPPは、酸化ストレスとたたかうことで我々の身体を守り、これらの変性疾患のリスクを低減することができます。 年を取ると免疫システムは低下しますが、FPPは免疫システムの潜在能力を強化することで、感染リスクから我々を守ることが、臨床研究により証明されています。
最近のオハイオ大学の研究で、FPPがミトコンドリアのエネルギー産生(ATP)を高めることが証明されました。このエネルギー産生のプロセスも加齢とともに低下します。FPPは、身体の代謝に必要なエネルギー産生を助けることにより、疲労からの身体の回復を助けます。 FPPは、加齢にともなう抗酸化システムや免疫システムの低下から我々を守ることができるだけではなく、「炎症性老化(加齢に伴い、増加する慢性の全身炎症)」から我々を守り、老化による衰弱から我々の身体を守ることができる非常にユニークな食品です。
FPPは、健やかな長寿を維持するための最高の選択肢の一つと申せましょう。

ピエール・マンテロ博士
医学博士(生物学、免疫学、血液学、生化学)、フランス・グルノーブル大学首席卒業

大里研究所副所長Dr. Sachiko Okuda, PhD (奥田 祥子博士)

パパイヤ発酵食品(FPP)の機能性

私たちの身体には健康を維持するための素晴らしい二つのシステム、活性酸素種(ROS)を利用しウイルスの攻撃やがんと闘う「免疫システム」と過剰なROSを消去する「抗酸化システム」が備わっており、必要に応じて体内のシステムがROSの発生と消去を繰り返し、バランスを保ってくれているのです。しかし、紫外線や放射線、大気汚染、食品添加物、精神的ストレスなどの外的要因でROSが過剰に発生すると、体内の抗酸化システムとのバランスが崩れ、酸化ストレスの高い状態になります。また、年齢的要因(加齢)をみても60歳の免疫力は20歳に比べ25%程度に減少しますし、抗酸化システムの能力も同様に減少します。

FPPの機能性は、バランスが崩れ正常に働かなくなった体内のシステムに総合的に働きかけ、・・・

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大里研究所副所長
Dr. Sachiko Okuda, PhD(奥田 祥子博士)

パパイヤ発酵食品(FPP)の機能性

私たちの身体には健康を維持するための素晴らしい二つのシステム、活性酸素種(ROS)を利用しウイルスの攻撃やがんと闘う「免疫システム」と過剰なROSを消去する「抗酸化システム」が備わっており、必要に応じて体内のシステムがROSの発生と消去を繰り返し、バランスを保ってくれているのです。しかし、紫外線や放射線、大気汚染、食品添加物、精神的ストレスなどの外的要因でROSが過剰に発生すると、体内の抗酸化システムとのバランスが崩れ、酸化ストレスの高い状態になります。また、年齢的要因(加齢)をみても60歳の免疫力は20歳に比べ25%程度に減少しますし、抗酸化システムの能力も同様に減少します。

FPPの機能性は、バランスが崩れ正常に働かなくなった体内のシステムに総合的に働きかけ、私たちが本来持っている機能を活性化することで、ベストバランスの方向に持っていくのではないかと考えています。例えば、FPPはROSに対して作用しますが、過剰なROS ("BAD ROS") があるときは、ROSを除去する抗酸化酵素を直接的また間接的に活性化する抗酸化システムの機能向上作用を発揮します。一方、免疫システムの低下により必要なROS ("GOOD ROS") が足りないときは短期的にROSを産生させる免疫システムの調整機能を発揮することが報告されています。

特に最近(2014~2015年)、アメリカやEUの大学・医療機関で研究されてきた糖尿病分野、脳神経疾患分野、口腔疾患分野、放射線分野および皮膚科学分野の臨床研究の成果はFPPの機能性を顕著に示唆しており、重要性が高い予防医学的な活用や、医用もしくは代替医療の補助、Healthy Agingを維持する機能性食品としての期待が高まっています。 多くの方が生きがいを持って、元気に働けることを祈りつつ、その手助けが出来る可能性を大いに秘めるFPPの研究を進めていくことが、我々の使命だと感じております。

FPPはこれまでの多くの臨床研究のエビデンスから、抗酸化システムの機能向上作用や免疫システムの調整機能、抗炎症効果などが確認されており、研究論文が発表されています。学術研究雑誌に掲載されたこれらの研究論文を多くの皆様にも読んで頂きやすくしようと研究所のホームページを一新しましたので是非ご覧ください。HPの「研究論文」をクリックしてみてください。本ORIレポートにも一部論文の抄録をまとめてあります。

(大里研究所 研究論文ページ : http://www.ori-japan.com/research/)

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奥田 祥子 ph.D.
お茶の水女子大学理学部化学科卒業
カリフォルニア大学サンディエゴ校M.Sc英国サザンプトン大学理学部博士課程修了 (PhD)
分子科学、光化学専攻
米国オハイオ州立大学研究員などを経て、1981年にエフシージー総合研究所(フジテレビ商品研究所)入社
化学研究室、美容科学研究室、食品料理研究室各室長、常務取締役暮らしの科学部長を経て現職に至る

研究者紹介

FPP(パパイヤ発酵食品)に関わりのある研究者のご紹介いたします。

  • レスター・パッカー博士
    Prof. Lester Packer, PhD
    レスター・パッカー博士
  • リュック・モンタニエ博士
    Prof. Luc Montagnier, MD
    リュック・モンタニエ博士
  • フランシスコ・マロッタ教授
    Prof. Francesco Marotta, MD
    フランシスコ・マロッタ教授
  • クリスチャン・リーベンブルグ教授
    Prof. Christiaan Leeuwenburgh, PhD
    クリスチャン・リーベンブルグ教授
  • チャンダン・セン教授
    Prof. Chandan K Sen, PhD
    チャンダン・セン教授

施設概要

大里研究所Osato Research Institute

財団登録スイス 
Cours des Bastions 5 CH-1205 GENE`VE SWISS
理事長 林 幸泰

所在地 〒501-0501 岐阜県揖斐郡大野町稲富1956
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TEL 0585-34-3830
FAX 0585-34-3833
所 長 Pierre MANTELLO(ピエール・マンテロ)
活 動 "Healthy Aging"をテーマに予防医学による医療費削減を目指しFPPの研究を行っています。