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研究論文・研究成果

2026/07/09プレスリリース研究論文・研究成果

世界初、職業ドライバーの疲労回復・有効視野改善に対する
FPPの有用性を確認
大里研究所と名古屋大学の共同研究成果が国際学術誌に掲載

大里研究所は、FPP Fermented Papaya Preparation:パパイヤ発酵食品)による職業ドライバーの疲労回復および視野などに関する名古屋大学未来社会創造機構モビリティ社会研究所との共同研究成果が、米国の査読付き学術誌Journal of the American Nutrition Associationに掲載されたことをお知らせいたします。
掲載日:202662

これまで運転に関する研究は、認知機能や運転能力の変化を評価するものが中心であり、それらの機能を身体の内側から維持・改善を目的とした予防的介入については十分な検証が行われていませんでした。本研究では、伊豆箱根バス株式会社の現役バスドライバー23名(2261歳)を対象に、健康維持と運転寿命延伸を目的として、FPPが疲労関連症状、酸化ストレスおよび有効視野に及ぼす影響を検証しました。その結果、FPPの継続摂取により、疲労感や眠気の軽減、集中力および睡眠の質の改善に加え、21名中13名(61.9%)で酸化ストレスの低下、17名(81.0%)で有効視野の改善が認められました。これらの知見は、FPPが職業ドライバーのみならず、高齢ドライバーの健康管理や安全運転支援に寄与し、運転寿命の延伸につながる可能性を示すものです。

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伊豆箱根バス株式会社

■ 背景と目的
近年、日本のみならず世界各国で、職業ドライバーの高齢化と人材不足が深刻な課題となっています。加齢に伴う身体機能や運転技能の低下、さらに慢性炎症や老化に関与する酸化ストレスの増加については数多く報告されています。一方、それらの変化を身体の内側から緩やかにし、安全に末永く運転を続けるための具体的な予防策は十分に確立されていません。

本研究では、FPPを運転能力の維持・向上を支える健康管理ツールとして評価しました。大里研究所は、2007年にル・マン24時間レースへ参戦した英国アストンマーティンレーシングのプロレーシングドライバーを対象に研究を行い、FPPが過酷なレース環境で蓄積する酸化ストレスを軽減することを明らかにしています。本研究は、その知見を一般社会へ展開し、職業ドライバーを対象にFPPの有用性を検証したものです。

■ 研究内容:81.0%のドライバーで有効視野の改善を確認
本研究は、伊豆箱根バス株式会社の現役バスドライバー23名から同意を得て、21名を解析しました(途中離脱2名)。1か月間のFPP9g/日)継続摂取により、主観的な症状に関するアンケートでは、日中の眠気、疲労感、集中力低下、イライラ感、倦怠感などの精神的・身体的疲労の改善が認められました。また、睡眠の質や朝の目覚め、頭痛、肩こり、腰痛などの身体的不調についても改善が確認されました。さらに、健康関連QOLを評価するSF-12®では、「全体的健康感」「活力」「心の健康」の項目において有意な改善が示されました。

生化学的評価では、慢性炎症や老化との関連が知られるDNA酸化損傷マーカーである尿中8-OHdGの有意な低下が21名中13名(61.9%)に認められました。また、運転能力評価として実施した有効視野(UFOVUseful Field of View)検査では、21名中17名(81.0%)に改善が認められ、その内訳は中心視野のみ3名、周辺視野のみ4名、中心・周辺視野の改善が10名でした。

有効視野とは、運転中に前方を注視しながら周囲の情報をどれだけ効率よく処理できるかを示す指標です。特に周辺視野は、標識認識や危険察知、ブレーキ操作のタイミングなど、安全運転に直結する重要な役割を担っています。

さらに、有効視野が改善した17名中11名(64.7%)では、尿中8-OHdGの低下も認められました。これらの結果は、体内の酸化ストレスの軽減が、認知機能や有効視野の維持・改善に関与する可能性を示唆しています。また、45歳以上のドライバー(15名)では、酸化ストレスの改善がより顕著であったことから、FPPは加齢に伴う生体ストレスの軽減に寄与する可能性が示されました。
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1 尿中8-OHdGの変化(n=21) (a)開始前 vs. FPP摂取1ヶ月後 (b)年齢層別平均値

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2 FPP摂取1ヶ月後の中心視野(内側)・周辺視野(外側)における
UFOVの反応時間の短縮

■ ドライバーの健康と運転寿命延伸に向けて
運転とは、単にハンドルを握ることではありません。目で見て、脳で判断し、身体を動かす。その一連の機能が正常に働いて初めて成立します。誰もが加齢とともに、睡眠の質や疲労からの回復力、注意力、視野、認知機能に変化が現れます。こうした変化を緩やかにし、健康な状態を維持するためには、「予防」が重要です。

本研究の結果は、FPPが職業ドライバーの健康管理に加え、安全運転支援や交通事故予防の観点からも有効な補完的介入手段となる可能性を示しました。さらに、FPPによる疲労回復、酸化ストレスの軽減、有効視野の維持・改善は、ベテランドライバーの健康維持と運転寿命の延伸につながり、人材不足の緩和にも貢献することが期待されます。

【謝辞】
本研究は、「業界の未来をより良くしたい」という思いのもと、研究の趣旨にご賛同いただいた伊豆箱根バス株式会社のバスドライバーならびに業務管理部運行課の皆さまのご協力により実施することができました。心より感謝申し上げます。

【論文情報】
論文名:Effect of Fermented Papaya Preparation Intake on Fatigue Recovery, Useful Field of View and Oxidative Stress: A Pilot Interventional Study in Professional Bus and Motor Racing Drivers
掲載誌:Journal of the American Nutrition Association
掲載日:202662
ページ数:1-12
DOIhttps://doi.org/10.1080/27697061.2026.2677194