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研究論文・研究成果

2019/02/13学術発表関連研究論文・研究成果

FPPのマウスにおける悪性黒色腫(メラノーマ)の増殖制御について
イタリア国立研究機関による論文が発表されました

FPPのマウスにおける悪性黒色腫(メラノーマ)の増殖制御について、イタリアの国立の研究機関である「Istituto Superiore di Sanità」の Fais 教授のグループによる研究論文が発表されました。


論文タイトル

Oral Administration of FPP Controls the Growth of a Murine Melanoma through the In Vivo Induction of a Natural Antioxidant Response

Cancers 掲載



FPP(パパイヤ発酵食品)の経口投与によるin vivoでの自然抗酸化応答
誘導を介したマウスにおける悪性黒色腫(メラノーマ)の増殖制御

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掲載された論文の要約は以下の通りです:

長期にわたる酸化ストレスは、腫瘍の増殖に大きく関わっていると考えられており、多くの食品中に含まれる抗酸化物質は、将来の抗腫瘍戦略において重要な役割を果たすと考えられている。こうした天然の抗酸化物質の中でも、FPP(パパイヤ発酵食品)の有益な効果はよく知られている。

本研究の目的は、マウスにおける悪性黒色腫(メラノーマ)の予防および治療に対する経口投与されたFPPの効果を研究することである。腫瘍の増殖は、活性酸素種(ROS)および、抗酸化物質であるスーパーオキシドディスムターゼ1(SOD-1)、グルタチオン(GSH)の血中濃度と併せて分析した。

結果は、FPPを経口投与したマウスでは、投与しなかったマウスと比較して約3〜7倍腫瘍サイズが減少し、FPPが腫瘍増殖を制御することを示した。最も有意な効果は、メラノーマを移植した7日後からFPPを200 mg/ kg/dayで舌下投与した時に得られた。 FPPを経口投与したマウスでは、いずれも屠殺時に転移は認められず、FPPを投与しなかったマウスと比較して皮下腫瘍が有意に小さくメラニンも少なかった。さらに、FPPの抗腫瘍効果は、総ROSレベルの減少、およびGSHおよびSOD-1の血中レベルの増加と一致していた。

本研究は、FPPは抗酸化治療の一助として有効であり、腫瘍増殖の予防および抑制の両方に寄与し得ることを示唆している。