研究論文

電磁波過敏症を自己申告している患者の治療に対するFPPの有益効果:脳脈動測定および酸化ストレス分析に特に関連したフェーズⅠ-Ⅱ臨床試験結果

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Beneficial effects of a FPP for the treatment of electrohypersensitivity -self reporting patients : results of a phase I - II clinical trial with special reference to cerebral pulsation measurement and oxidative stress analysis.

Functional Foods in Health and Disease Vol.8, No.2, 2018

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電磁場不耐症(EMFIS)は、電磁場に起因する突発性環境不耐症(IEI-EMF)とも呼ばれ、電磁波過敏症(EHS)を自己申告している患者に起こる新たに同定された病理疾患である。これまでのところ、この疾患に対する認定された治療法はない。EHSを自己申告している患者は、ある程度の酸化ストレス、炎症、自己免疫反応を示し、またパパイヤ発酵食品(FPP)は抗酸化、抗炎症、免疫調整作用を有することから、フェーズI - II臨床試験の目的はFPPの治療の忍容性、臨床転帰の改善、生物学的異常の正常化が認められるかどうかを試験することである。
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人のEMFIS患者を連続して試験し、26人と18人はそれぞれ3ヶ月と6ヶ月のFPPによる治療の評価が可能であった。臨床的な評価は、事前に準備された有効な質問票を用いた問診でおこない、生物学的評価は、Ultrasonic cerebral tomosphygmography (UCTS : 超音波脳内脈流断層撮影)という装置を用いた側頭葉の計測指数(PI)と酸化ストレスと炎症に関連する末梢血検査によりおこなった。
全般的な臨床改善が全ケースの5060%で得ることができ、そのうち2035%は、主に短期記憶の喪失、集中・注意不足障害といった認知的症状、不眠症や疲労などの軽減に大幅な改善を示した(1)。この臨床改善は、側頭葉におけるPIの平均値の統計的に有意な正常化(2)、および酸化ストレスを示した患者の血漿中のマロンジアルデヒドの有意な低下(p<0.0001)により客観的に裏付けられた。本試験では、FPPによる抗炎症効果を確認出来なかった。しかしながら、これらのマーカーは末梢血で測定されたため、脳におけるFPP抗炎症効果の欠如を示しているわけではない。
EHS
を自己申告している患者にFPPを用いた治療をした後、我々はいくつかの臨床改善、および側頭葉におけるUCTSを用いたPIの正常化を観察したことから、EHS自己申告患者の治療にFPPを用いることができると結論づける。

1. 試験開始時と3ヶ月および6ヶ月における患者の症状を分析した変化

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2. 側頭葉の中大脳動脈関連組織領域のPI測定結果
(
試験開始時と3および6ヶ月後のFPP摂取の比較)

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