2020/11/16

水質まとめの授業を行いました

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木々が色付き始めた1028日、五感を使った水質検査と水生生物の採集による水質調査のまとめの授業を行いました。
まず、五感を使った水質検査の結果をまとめて水のキレイさを点数化したものと、北小学校横の川と飛鳥川で捕まえた生き物の画像を黒板に貼ってもらいました。
捕まえた生き物は、環境省の水生生物による水質評価法に基づいて種類によって点数化しており、キレイな水にすむ生き物ほど高い点数になっています。
五感を使った水質検査の点数は、飛鳥川が7.9点、北小学校横の川が6.7点、三水川が5.5点という結果であり、水質調査の結果と並べてみると、生き物が多く貼られた点数と水質検査の点数とがほぼ同じでした。
結果、飛鳥川は「キレイな川」、北小学校横の川は「ややキレイな川」、三水川は「やや汚い川」という評価であることを子供たちと確認しました。
子供たちには、五感を使って自分たちで水質検査を行えることを実感してもらえたのではないでしょうか。
真剣な様子で、自分たちが捕まえた生き物の写真を眺める様子が印象的でした。

まちを流れる川には、用水路と排水路、2種類の水路があり、飛鳥川や三水川、北小学校横の川は全て排水路です。飛鳥川では川の上に用水路が流れていました。その時の写真を見せながら、用水路と排水路について説明しました。「排水路は、汚い水が流れる川なのに、なぜきれいな川なのか?」と疑問を持つ子供もいました。

実は、北小学校横の川ではたくさんホタルの餌となるカワニナが捕れましたが、ホタルは自生していないという厳しい現実があります。それはなぜなのでしょうか?
次の授業では、「ホタルがすみやすい環境とは何か?」を考えるきっかけとして、大野町ホタル野外ミュージアムで授業を行います。

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生き物の点数と水質検査の点数を見比べました

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どんな生き物がいたのか興味津々です

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捕れたたくさんの種類の生き物を紹介

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飛鳥川(排水路)の上を流れる用水路

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飛鳥川近くに立てられたホタルの看板

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